私は平成○○年7月に突然退職勧奨を受けました。それも密室で社長から個人的に通告されるたのではなく、月1回の定例会議の最中に全社員のいる場面で通告されました。理由は会社が業績不良で経営困難に陥ったため、営業成績がよろしくない社員を雇用する余裕がないと、それが君なので辞めてくれないか?との事でした。
確かに私の営業成績は平成○○年に入社して10年、3人のベテラン営業社員に比べて非常に見劣りする事は事実でした。しかし会社の業績は3人のベテラン営業社員が稼ぐため、極めて順調でした。ところが3人の営業社員の内、2人が定年や、体力の限界を訴えて会社の慰留を断り退職していきました。もちろん会社は2人の退職の前に十分な後輩への引き継ぎを指示しましたが、それも無視して辞めていきました。
それから会社の売り上げは半分以下になり、毎年赤字を計上する赤字企業に転落しました。なぜなら退職した2人はすぐに自分で会社を起業して、会社の営業顧客名簿を利用し、優良顧客相手に同じ商売を始めたからです。
こうして私は突然退職勧奨を受ける事になったのでした。私は頭の中が真っ白になりましたが、辞めるつもりはない、私を納得させる根拠を示せと言ってその場をしのぎました。
すると会社は赤字に陥った時期からの会社の業績と私の業績を1枚の表にまとめ、君の業績が悪いために会社は赤字企業に転落したと主張してきました。
私は途方に暮れてしまいました。その時、ネットで新世紀ユニオンの存在を知り、委員長に相談にのっていただき。適切な指導のもとに社長に対し直接メールを送りました。
内容は辞めていった2人の行動がいかに法律に抵触するか、会社に対してどれくらい莫大な損失を与えているか、何故法的手段に訴えないのか、具体的にどの法律に違反していると思われると書いて、同時に営業を伸ばす提案を書いて社長あてに送信しました。
社長からの返信には、今更辞めていった社員と法廷では争いたくない、君はもっと業績を伸ばす努力を今後してほしいと書かれていました。そしてそれ以来私に対する退職勧奨はピタリとなくなりました。但し会社内での居心地は大変悪くなりましたが。
しかし委員長に法と言うツールを教えて頂き私の雇用は守られました。新世紀ユニオンに加入して2年半、交流会に参加して私のような仲間がたくさん存在している事が解りました。そして法律を知らない中小企業の経営者が経営不振の責任を安易に従業員に押し付けている事もよくわかりました。
私が新世紀ユニオンに加入して分かった事は、委員長の指導のもと、仲間の体験や行動を参考にして、仲間ともっともっと勉強すれば、次にまた来る会社の圧力をきっと撥ね退けていけるだろうということです。
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