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成果なかった日米首脳会談の虚構!

 今回の日米首脳会談はオバマの二面外交を極めて鮮明に浮き彫りにした。オバマ大統領は尖閣が日米安全保障条約の「適用対象になる」と米大統領として初めて明言した。と同時にオバマは「従来の立場と変わらない」軍事介入の「レッドラインを引いた訳ではない」「日中が対話の努力をする事が重要」と日本と中国の平和解決に言及した。英BBCは「予想された通り大統領は微妙にバランスを取った」と報じた。

 国営新華社通信は、オバマ大統領が「領有権に関して特定の立場は示さない」と述べたこと、中国外交部が「アメリカ政府に対し、日中間の領土問題で片方に加担しない約束を守るよう」要請したこと、がオバマの取り繕いの二面外交を示している。

 日本と中国の等距離を保ちつつ、TPPで日本に全面譲歩を迫ったのだが、安倍政権はコメや牛肉では譲歩できない。関税ゼロを呑めば自民は分裂し、政権はすぐにも崩壊する。だから共同声明の発表を1日ずらしたのにTPPでの妥協は成立できなかったのである。(報道では基本的に合意が出来ている、との希望的観測が流されているが、それならなぜ共同声明に盛らなかったのか疑問だ。)

 中国国防省の楊宇報道官は24日「日本の関係諸氏は大々的に宣伝するのが好きだが、実際は何気ない言葉をさも大事な事のように騒ぎ立てているにすぎない」と指摘し、「中国軍は完全な(領土の)防衛能力がある。他国に安全保障を提供して貰う必要はない」とアメリカに従属する日本を皮肉った。

 つまり今回のオバマ訪日は、ウクライナとシリアに示されているアメリカの弱腰から、安全保障上の日本の不安をオバマ得意の口先での二面外交で取り繕ったにすぎないのである。オバマの経済重視は変わらず、自国の経済の為に中国重視の外交も変わらないのであり、従って中国が尖閣で戦争を仕掛けても、アメリカが日本を守るとは限らないことを日本政府は覚悟しておかねばならない。

 今回の日米首脳外交で日本の安全保障上の不安が取り除かれたと考える政治家がいたなら、それはおめでたいという他ない。日本の国民はへな猪口オバマの戦略なき二面外交(=二枚舌外交)に騙されてはいけないのであり、日本は中国国防省の楊宇報道官の言うように自分の国は自分で守れるようにしなければならない。

 つまりアメリカが「息継ぎの和平」に戦略転換している下では、日本は対米自立し他力本願の防衛政策から、独力で自国を守れるようになるべきなのである。そうしなければ日本は周辺国の侮りを受け続けることになる。安倍首相はオバマの尖閣は安保の適用範囲という「カラ約束」(=虚構)に喜んでいてはいけないのである。
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