イギリスからのスコットランドの独立の是非を問う住民投票は、開票の結果独立賛成45%独立反対55%となり否決となった。イギリスのキャメロン首相はスコットランドへの権限移譲を検討する考えを示した事が否決への流れを作った。
民主的な投票で、独立を決める今回の投票はイギリスだけでなく、スペインなど世界各地の民族の自決権をもとめる少数民族に大きな政治的影響をもたらすものである。特に中国のようにウイグル族やチベット族など少数民族が独立を求めて武装闘争や抗議闘争に及んでいる国では、このスコットランド独立をめぐる投票の情報を中国政府は封鎖しているがネット時代には封鎖は一時的でしかない。
地球上最後の植民地と言われる中国の支配する新疆ウイグルとチベットの人達は、中国地方政府が少数民族と華人の結婚に賞金まで出して不当な民族の同化政策(=民族消滅政策)を行っている。地球上の全ての少数民族に民族の自決の選択権が与えられるべきであり、イギリスのように中国政府は自国の全ての少数民族に独立投票を認めるべきである。
中国政府はひそかに沖縄の独立運動を支持しているが、自国の少数民族問題があるので公式には沖縄の独立運動には言及できなかった。今回のスコットランド独立投票の結果がたとえ否決であっても、世界の少数民族にとっては民主的な投票で独立が認められる社会と、中国のような官僚独裁の専制支配の下では武装闘争以外の方法が無いことを一層固く自覚させるであろう。
民主的な、スコットランド独立否決投票の持つ波紋が最も注目されるのはスペインではなく、中国だということを指摘しておかねばならない。民族の自決権が無く、信教の自由も無く、華人との結婚で民族が消滅させられようとしている時、イギリスにおけるスコットランドの独立の是非を問う住民投票は、必ず中国政府(走資派指導部)の情報封鎖を打ち破って、ウイグルやチベットの人民を突き動かすに違いない。我々は中国の全ての少数民族の自決権を求める闘いを断固支持するものである。
オバマは「イスラム国」を武力で押しつぶそうとして宗教戦争を開始した。宗教戦争は終わりなき戦争であり、オバマは中間選挙を前にあせっているのである。イギリスは古い帝国主義であるだけに外交が洗練されている。イギリスは中国の香港の「一国二制度」の維持と、中国の民主化に焦点を当てているのである。
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