新世紀ユニオン発行のニュース

多極時代の情勢の特徴点と日本外交

 国際情勢の現局面の特徴は、第1に世界経済がリーマン・ショック後の同時不況にあること。第2に市場経済のグローバル化による経済の不均等発展。とりわけ発展途上国の中国・インド・ブラジルなどが台頭したこと、これが第3の特徴である。第4の特徴は地球環境が危機にあること。第5にアメリカの反テロ戦争がパキスタン・イエメンへの拡大で宗教・文化の対立関係が持ち込まれたことである。
 アメリカのイラク・アフガニスタンへの侵略は、中東の石油資源が狙いであり、それによって覇権を維持しようとの戦略的狙いがあった。イラク占領でアメリカは石油資源を握り、投機による石油価格のつり上げで利益を貪った。
 石油価格の上昇は、エネルギーの多様化に火を点け、また環境問題もあって太陽光発電、風力発電、バイオエネルギーの活用が広がった。
 とりわけ欧州と日本は環境への取り組みによって中東への依存を減少させようとしている。
 見ておくべきは、多極化が資源の争奪を激化させることである。カスピ海周辺やアフリカ等の資源をめぐる争いが激化している。
 多極化はまた経済のブロック化を推進する。EU(ユーロ圏)の東方への拡大、北米自由貿易圏、中東の共通通貨の構想、東アジア共同体構想などのブロック化はドル支配を崩す可能性がある。
 アジアにおいては中国の軍事大国化の急速な進展が東アジアの軍事バランスを崩している。
 発展途上国の経済発展とリーマン・ショック後のアメリカ経済の相対的弱体化の中で世界は多極化し、流動化している。こうした状況の下では外交が重要となる。アメリカのクリントン国務長官が「ソフトパワー外交」を提唱したのは世界情勢の変化を考慮したからである。
 したがって日本外交もアメリカ追随一辺倒から変えることが必要となっている。
 政権交代によって鳩山政権が「対等な日米関係」を実践しつつあり、アジア重視の外交を展開できるようになったことは画期的なことである。もはや世界はアメリカがすべてを命令する時代ではない。
 中南米や中東のように反米・非米地域が現出するまでになっているのである。つまり世界の変化から日本も多極外交が必要となっているのである。
 また中国の軍事大国化の進行の中では、憲法9条の非武装・戦争放棄は危険であり、侵略を招くことになる。憲法を金科玉条とする9条擁護派は法的観念論であり、世界情勢の多極化・流動化の中では無責任この上ない論なのである。
 対米従属から自立を目指すなら日本の防衛力は最低限必要であり、その基礎の上に自主外交が可能となるのである。
 自国の防衛を他国(アメリカ)にゆだねるのは間違いであり、自立を言いながら非武装・中立を言うのは無責任である。
 アメリカが作成した憲法9条を擁護する法的観念論の克服が日本の自立を目指す上で重要なことなのである。とりわけ平和主義と中立を主張するなら、周辺国の侵略を阻止する最低限の軍事力を保持しなければ平和外交は不可能なのである。
スポンサーサイト
!!ここに掲載の広告は 当ユニオンとは一切関係ありません!!
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
 ブックマークこのエントリをはてなブックマークに登録 このエントリを del.icio.us に登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 この記事をPOOKMARKに登録する このエントリをSaafブックマークへ追加 newsing it!

プロフィール

ユニオンニュース

Author:ユニオンニュース



一人でも入れる労働組合「新世紀ユニオン」が発行するニュースのサイトです。

新世紀ユニオンの組合費、拠出金等に関する高等裁判所の判決文を掲載しました。 拠出金高裁判決

検索フォーム
アーカイブ

カテゴリ

最新コメント
最新トラックバック
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
  1. 無料アクセス解析