労働相談に来る人顔は多くが疲労困ばいしています。リストラの標的になり、面談で退職を強要されている人は特にうつ病のような無表情で、かつやつれた感じで相談に来る人も多くいます。しかし中にはそうでないしっかりした感じで相談に来る人もいます。しかし相談すると会社から酷い嫌がらせを受け、大変な目に遭ったうえ解雇されています。しかも同僚の多くは既に泣き寝入りして退職しているのに平気な人もいます。
つまり人間には職場での意地悪やパワハラなど理不尽な攻撃に比較的持ちこたえられる人と少しは持ちこたえられる人、すぐに諦める人など大きな格差があります。労働相談をしていると私はそのことを強く感じます。一度は裁判を決意したのに途中で諦める人もいれば、粘り強く証拠を用意する人もいます。
経営者の理不尽な攻撃に、退職を選択もできず困っている人、怒りはあるがどうしてよいか解らない人が労働相談に新世紀ユニオンを訪ねてきます。解雇されたり、退職を迫られると雇用情勢が厳しいだけに夜も寝れない日びを続けたことがうかがえます。この人間の心の強さ、意志の強さは、その人が送ってきた人生の試練の多い少ないが影響しているように思います。またその人が現在背負っている家族的責任(介護の必要な人がいるとか、扶養家族が多いとか)の多い少ないも影響しています。特にリストラ時代の現代では労働者は誰であれ生きるための闘いを迫られているのです。
ところで人間が人生でぶつかる困難は、どのように難しい問題であってもその分野の専門家の手にかかれば解決できるものです。「餅屋は餅屋」「案ずるより産むがやすし」という言葉が当てはまるかと思います。新世紀ユニオンに持ち込まれた事案は妥協は避けられないとはいえ、みんな解決できます。相手があるので一律ではありませんが勝利出来ます。
重要なことは困難な中で自己を鍛えること、苦難が自分を練磨するのだと言い聞かせることです。そうすれば困難から逃げたり、泣き寝入りせずに済みます。新世紀ユニオンの壁には「物事は極まれば反転する」との言葉が額に入っています。困難な時期はいつまでも続く物ではありません。重要なのは反転するまで団結して頑張れるかどうかなのです。
一番重要なのは労働者はユニオンに団結すれば一人ではない、ということです。最初は誰もが職場で孤立し、心細い中で頑張ってきたのです。しかしユニオンでの闘いの中で全ての人が団結の重要性を学び、多少の差はありますが人間的に成長していきます。特に裁判や労働審判を闘うと人間的に大きくなり落ち着きが出てきます。闘いの中で自己を鍛えるという心構えが実際に人間的糧をあたえて人を成長させるのだと私は考えています。団結が実際に労働者を生き生きとさせるのです。
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