厚生労働省は労動時間と賃金を切り離し「残業代ゼロ」となる新しい制度を盛り込んだ報告書をまとめた。これは官僚の堕落としか言いようがない。朝日新聞によるとその内容は年収1075万円以上で、高い職業能力を持つ人を対象としている「賃金を労働時間ではなく成果で支払う」最もらしい言葉である。要するに残業代を支払わず労働時間を際限なく延長することである。安倍政権は「成長戦略」と称して、残業代ゼロ法案を本気で成立させようとしている。しかも経団連は一般の労働者にもこの法案を適用せよと言っている。
新世紀ユニオンは現在ブラック企業との闘いを行っている。ブラック企業の特徴は残業代は支払わない。労働時間はごまかす、アメリカではこうした行為を「賃金窃盗」と呼ぶ。「賃金を労働時間ではなく成果で支払う」という最もらしい言い草は、ようするに盗人に等しいブラック企業の合法化に他ならない。安倍首相はそうすることが企業が利益をたやすく上げる道だと信じている。
日本のように残業代も払わない企業が多い中での残業代ゼロ法案が成立すれば、今以上に長時間労働が蔓延り、過労死や過労自殺が一般化し、急増することは必然である。それはただでさえ日本人の働きすぎが諸外国から批判されているのに、労働者は常に命の危険にさらされながら制限のない労働時間を働くことになる。
マルクスは社会的規制の必要について「資本は労働者の健康や寿命には、社会によって考慮を強制されない限り考慮を払わない」(資本論)と述べている。資本主義の内在的な諸法則が個々の資本家に対しては外的な強制法則として作用するのである。だから残業代ゼロ法案が当初はたとえ部分的であろうと、自由競争下ではなし崩しに全企業に全産業に「残業代ゼロ」が広がる。その結果は労働者階級の健康の破壊と大量の過労死であり、経済学的に「労働力の食い潰し」という野蛮な社会現象を日本は体験することになる。つまり職場が地獄になるのは確実である。
残業代ゼロ法案を進める恥知らずな人達は、8時間労働制や週40時間制という社会的規制が、誰の・何のために生まれたかが分かっていないので労働者を取り巻く状況
職場を地獄に変える残業代ゼロ法案を阻止せよ!
厚生労働省は労動時間と賃金を切り離し「残業代ゼロ」となる新しい制度を盛り込んだ報告書をまとめた。これは官僚の堕落としか言いようがない。朝日新聞によるとその内容は年収1075万円以上で、高い職業能力を持つ人を対象としている「賃金を労働時間ではなく成果で支払う」最もらしい言葉である。要するに残業代を支払わず労働時間を際限なく延長することである。安倍政権は「成長戦略」と称して、残業代ゼロ法案を本気で成立させようとしている。しかも経団連は一般の労働者にもこの法案を適用せよと言っている。
新世紀ユニオンは現在ブラック企業との闘いを行っている。ブラック企業の特徴は残業代は支払わない。労働時間はごまかす、アメリカではこうした行為を「賃金窃盗」と呼ぶ。「賃金を労働時間ではなく成果で支払う」という最もらしい言い草は、ようするに盗人に等しいブラック企業の合法化に他ならない。安倍首相はそうすることが企業が利益をたやすく上げる道だと信じている。
日本のように残業代も払わない企業が多い中での残業代ゼロ法案が成立すれば、今以上に長時間労働が蔓延り、過労死や過労自殺が一般化し、急増することは必然である。それはただでさえ日本人の働きすぎが諸外国から批判されているのに、労働者は常に命の危険にさらされながら制限のない労働時間を働くことになる。
マルクスは社会的規制の必要について「資本は労働者の健康や寿命には、社会によって考慮を強制されない限り考慮を払わない」(資本論)と述べている。資本主義の内在的な諸法則が個々の資本家に対しては外的な強制法則として作用するのである。だから残業代ゼロ法案が当初はたとえ部分的であろうと、自由競争下ではなし崩しに全企業に全産業に「残業代ゼロ」が広がる。その結果は労働者階級の健康の破壊と大量の過労死であり、経済学的に「労働力の食い潰し」という野蛮な社会現象を日本は体験することになる。つまり職場が地獄になるのは確実である。
残業代ゼロ法案を進める恥知らずな人達は、8時間労働制や週40時間制という社会的規制が、誰の・何のために生まれたかが分かっていないのである。労働者の死を意味する労働力の食い潰しが、資本家階級全体の不利益だという点から生まれたのである。ところが外国人労働力を入れればよいと考える愚劣な連中が、労働者の健康に考慮を払う必要はないとの愚劣極まる判断をしているのだ。社会的規制を論ずべき政治が、逆に規制緩和を策動している点に日本の労働者の悲劇がある。
日本の全ての労働組合と労働者は、職場を地獄に変える悪法=残業代ゼロ法案を断じて成立させてはいけない。労働時間に応じて賃金が支払われるのが資本主義の原則であり、賃金が支払われなければそれは「奴隷労働」に他ならないのである。職場を奴隷工場にしてはいけない!
ある。労働者の死を意味する労働力の食い潰しが、資本家階級全体の不利益だという点から生まれたのである。ところが外国人労働力を入れればよいと考える愚劣な連中が、労働者の健康に考慮を払う必要はないとの愚劣極まる判断をしているのだ。社会的規制を論ずべき政治が、逆に規制緩和を策動している点に日本の労働者の悲劇がある。
日本の全ての労働組合と労働者は、職場を地獄に変える悪法=残業代ゼロ法案を断じて成立させてはいけない。労働時間に応じて賃金が支払われるのが資本主義の原則であり、賃金が支払われなければそれは「奴隷労働」に他ならないのである。職場を奴隷工場にしてはいけない!
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