新世紀ユニオン発行のニュース

上司のパワハラを主張する時の注意!

 労働相談で「パワハラだ」というので話を聞くと、「上司から工場の草むしりを命令された」が「自分だけ草むしりはおかしいので拒否した」と言います。拒否したのならパワハラではありません。自分だけ草むしりを命令されたら、きちんと草むしりをして下さい。それでないとパワハラは成立しません。慰謝料も取れません。

 新世紀ユニオンの壁には「備えてのち闘う」との言葉が額に入れてあります。上司のパワハラだと思ったらおとなしくその命令に従うこと、パワハラの事実を確認してから証拠を残し、闘うのはその後にしなければなりません。

 手 を痛めているのに次の仕事を命じてきた、パワハラだ、というので話を聞くと、本人は次の仕事を断っています。怒った上司は「手が痛いなら休め」と命令しました。これは当然です。パワハラではありません。パワハラだと主張するなら「手を痛めているので時間がかかります。出来れば代わりの人に命じて頂けませんか?」と言ってそれでお前がやれ、と言われたら、手が痛かろうが命じられた仕事をして下さい。仕事を拒否してパワハラだ、という主張は成立しません。手を痛めていることを知らせたのに残業を命じ、作業させられたのなら、それはパワハラです。

 モラル・ハラスメントの場合なかなか証拠を作成できません。いかに我慢して意地悪をエスカレーとさせるかを考えて下さい。職場の情報を封鎖したり、職場ぐるみの嫌がらせは立証が難しく、なかなか証拠を取れません。相手は必ず言い訳できるやり方で意地悪をしてきますから、エスカレートしないと証拠が取れません。職場ぐるみの意地悪の証拠を固める困難は並ではありません。相手の意地悪を無視すれば、相手が意地になってハラスメントを強めてきます。

 意地悪な命令をされるたびに抗議し、反抗し、命令を拒否しているのはパワハラとは言えません。意地悪な命令におとなしく従い、その事実を残すことが次の段階=闘いが可能になるということを理解してほしいのです。労働者が闘うことは重要ですが、闘うのは備えた後だということを理解して下さい。

 言い方を変えると、パワハラの闘いは段階性が重要だということです。パワハラの事実を完結させ、証拠を残し、しかるのち闘いの段階に移行するのです。ただ感性的に上司に反発し、意地悪な命令を拒否しているのではパワハラどころか、業務命令拒否で処分されかねません。囲碁でも闘いの前には布石の段階があり、勝てる段取りがなければ勝てません。「備えてのち闘う」と言うことの意味が分かっていないとパワハラ事案は勝てないのです。
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