(株)ウエノビジネスグリル(=被告会社)と私のの労働裁判が5月26日、未払給与残と時間外手当過去2年間分全額を解決金として支払うということで、和解が成立しました。また、根拠のない横領を吹聴し「刑事告訴」と脅迫したことは、「双方に債権債務は存在しない」という和解条項が盛り込まれました。
和解内容を被告会社が再び踏みにじることのないような和解条項にするという事で、弁護士の先生や委員長と相談の上、満額とも言える内容で勝利的和解で決着をつけました。
私は、経理労務の実務に長年従事してまいりました。経理の仕事が自身を守ってくれるという思いで、近年の社会情勢や雇用状況の不安も考え、8年間、パワハラにも耐え被告会社に勤務いたしました。同族会社による丼勘定で、金銭はすべて一族が管理し、一族の思惑のもと経理全般の事務実務のみをさせ、決算は税理士に丸投げ。一族が法律という、会社とも言えない「会社」でした。
パワハラからうつ病を発症し、退職していった人や、汚名をきせられ大声で罵倒され、退職した人もいました。そんな中、経営悪化で社会保険や業者への支払いも滞り、2~3年前から、食材納入業者の支払催促の対応に日々追われる始末でした。
当然決算書も債務超過。事務の正社員は、当時私一人の為、社員の給与が惜しくなりパートで充分と言う事で、会社経営不振の為、私は被告会社から平成26年1月10日に整理解雇を通告され、有給分も支払うと言う条件で、昨年3月31日付で整理解雇を受け入れました。
自宅待機中の平成26年2月頃から、被告会社の会長の奥さんから執拗な電話があり、社内でも会長が、一族の丼勘定の結果の経営悪化を、金銭管理もさせていない私に金銭横領、刑事告訴と社内外にに吹聴し、自宅にまで押しかけ、大声で「刑事告訴」と恫喝する始末。有給分の支払いが惜しくなったとしか考えられません。
その後、新世紀ユニオンにお世話になり、未払給与残と2年分の残業代と刑事告訴と罵倒されたことの慰謝料請求をしました。
1年をかけ労働基準監督署、労働審判を経て、裁判へ移行。根拠のない横領をでっちあげ、こちらが論破すると、とうとう最後には、自ら通知した解雇理由まで「争う」と答弁書に書く有様でした。裁判では、会社は準備書面を一度も出すこともできず、裁判を空転させ、結果的には白旗を出しながら、嫌がらせをし続け、恥知らずなブラックぶりを発揮しました。
この間、ユニオンの委員長には、相談や書面作成で援助を頂き、本人同様に悩み、気持ちによりそって頂き、本当に感謝しています。また、ユニオンの会員の皆様には、会合で体験談を伺い、なぐさめられたり、励まされたりして、モチベーションを上げることができました。
事案は違うけれど、少しずつ共通点もあり、苦しんでいるのは、自分ひとりではないという連帯感と心強さも感じました。最終的には、勝利的和解したものの、この間の心身ともに傷つけられた事は、なかなか消えません。
しかし裁判が終了し、これから前を向き、心の傷のかさぶたがはれるよう、この苦しんだ1年を糧にして歩んでゆきたいと思えるようになりました。皆様、暖かいお気持ちで応援をいただきありがとうございました。
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