1) 学長、学部長、学部長補佐、教務部長などの役職者が皆、学士号しか持たず、文部科学省の大学設置審査に不合格、また一編の学術論文も書いていない。このような者が大学の役職に就けるのか。世間に対する背信行為である。
2) 教授会もまともに開かれない。教育学部はかろうじて教授会が開かれるが、議題は学部長が恣意的に判断したもの。都合の悪い議案はもみ消す。看護学部では教授会は全く開かれていない。教育学部で教授会が開かれているのに伴い、学長の出席を繰り返し要求しているが、「学部長にまかせている」と、逃げ続けている。教員の会合などでそのことが話題に上ると、「学長は質問されてもしどろもどろになって、何も答えられないだろう」といった発言が出る始末である。
3) 勤務時間が決められており、朝8:45分職員室での「朝礼」に始まり、夕方の5:15分までである。中学校や高校のような職員室に教員はいさせられる。驚きである。大学教員という専門職にふさわしい裁量労働制になっていない。このことに違和感を持たない教員もいる。このような教員は、大学の実情に通じていない元小学校、中学校、高校の教員であり、殆ど研究らしきものはやって来ていない。なかには、もっぱら実務を請け負っている教員もいる。
4) 大学にもかかわらず、まともな研究室がない。研究室と称するものは僅か4.5平米くらいのスペースしかなく、天井部分が壁できちんと仕切られておらず、隣室や周囲の物音、隣室からの臭気が入ってくる。全く劣悪な環境である。こんな所でどうやって研究や学生の指導ができるのか。
5) 学長たちは学問研究に対する認識が全くなく、研究はしなくてもよいと言っている。呆れてものが言えない。ゼミ、卒業研究、卒論が大学にまなぶ学生にとってどれくらい大事なものかの認識がないのである。
6) 非常勤講師室もなく、非常勤の先生は職員室の後方の机にいさせられる。一限からの授業の人は無意味な朝礼の連絡事項を否が応でも聞かせられる。遅く授業を終えて教員室に戻ると教授会開催中ということもある。全く無礼な話である。一事が万事で、教員、学生を全く大事にしていない。こんな大学が長続きするはずがない。
7) 開学1年目にして教員の離任者がなんと10数人。この異常さに、元衆議院議員が学長といえども、さすがに文部科学省としても査察に来ないわけにはいかなかったのだろう。この文部科学省の査察に関しても全く内容を教員に報告しない。年間の決算報告や予算案も全く教員には示さない。学長がまるで守銭奴のように大学を私物化し、大学を金儲けの手段にしているのだ。全くもって許し難い蛮行である。
8) 1)で示した一部の役職者は皆、母体のN学園の中学、高校から来た者である。逆に2014年に採用された教員は任期制の教員としての位置付けになっている。この任期制は文部科学省のいう、研究を深めるための任期制ではなく、単に気に食わない者を解雇するためのものでしかない。
9) 教員の勤務形態は奇妙で、1日勤務の教員から5.5日の勤務の教員まである。ただし文部科学省には全員5日か4日として届けている。5.5日の勤務という違法なことを平気でやっているような大学である。任期制教員の就業規則に関しても、理事者が勝手に指名した者を職場代表として労働基準監督署に届けている。民主的な発想が全く行われない違法性の高い職場となっている。
10) 学生への施設拡充も全く不十分である。学生から年間20万円位の施設拡充費を徴収していながら何一つ学生の要望を聞き入れていない。食堂も全く手狭で、学生が十分に入れない。図書数も全く不十分で14,000冊くらいしかないのが現状だ。専任の司書もいない。大学に教務部や学生部なる事務部が存在せず、まともな大学なら事務職員が担当する仕事がほとんど教員に押し付けられている。また、「就職支援センター」を設置することが考えられていない。
11) 総じてなにかにつけ、大学としての体をなしていない現状であり、これでよく文部科学省が認可したものだ。ちなみに数人の離任者の離任の理由は、文科省からの行政文書では墨塗りになっており、不明である。こんなことで情報開示と言えるのか。文部科学省はきちんとした対応をするべきだと思う。
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