大学教授でパートタイマーってあるのだろうか。この春、大和大学を退職した先生たちに送られてきた雇用保険の資格喪失確認通知書を見てギョウテンするしかない。先生たちは、2012年の採用時の面接で間違いなく「専任」として雇用の約束を交わし、大学設置後、雇用された。辞令にも「専任」と書かれている。
パートタイマーの大学教員とは、非常勤の先生たちを指す言葉ではないのだろうか。どれほど月曜日から土曜日までの勤務を希望しても、ガンとして拒否された先生がいた理由がわかる。「パートタイマーなのですか」と聞かれた人がいた。「いいえ、先生は専任です」と学部長なる人物は答えていたなぁ。「専任」だから、委員会の仕事もしたし教授会にも出席した。朝8時45分にある「おはようございます」というだけの朝礼にもすべて参加されてきたのに、その先生はパートタイマーだったのだ。
大和大学の教員で、月曜から土曜まで週5.5日の勤務をしているのは限られたごく少数の先生たちだ。つまり、ほとんどの先生はパートタイマーなのである!
文部科学省へ提出した書類では、非常勤をのぞく全教員が「専任」となっている。文部科学省へは「専任」といい、雇用の上では、「パートタイマー」なのだ。パートだから退職金も支払わないし、大学教員には普通与えられる「研修日」も与えなくていいのだろう。まさに大和のお家芸、詐欺的手法炸裂!だ。
これを読んで一番驚くのは、まだ大和に「専任」として勤めている先生たちだろう。あなたはパートタイマーですよ。ちなみに、学部長なる人物は、この春10名近くも教員が辞めても、そのことになんらの責任も感じていないし、痛痒もおぼえていない。「勝手に辞めた」のだといいはなち反省の色さえない。それどころか、「あと何人辞めても大丈夫」と言っている。だって、文部科学省は、衆議院議員文教族の配下だもんね。政治家と官僚の癒着、大和は何があっても安泰ってわけですよ。
この学部長の言葉だけでも大和大学の体質が浮き彫りになる。最大の受益者である学生が被害を受けているということに全く思いがいっていない。見ているのは文部科学省ばかり。被害を受けるのは、学長でもなく、教員でもなく、学生たちである。にもかかわらず、である。具体例を一つあげよう。英語の先生は開学当初6名いたが、今年3名が大和大学を去ってしまった。
英語専攻に入学した学生は、学校案内などで6人の先生たちの教育内容を知り入学をしたのだ。2015年入学生もしかり。今半分の3人からしか英語の教育を常時受けられなくなっている。英語学の専門家も英文学の専門家もいない現状が出現している。約束した教育の質を保障できない状況になっているのに、「大丈夫」はないだろう。せめて学費は半分にしてもらわなければ割が合わない、と考えるのはこれを書いている私だけだろうか?
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