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私が大和大学を辞めた理由

 新しい大学ができる。同僚の先生と、これから社会を担う若い人たちの教育をさせてもらえる。私もその一員になりたい。私は2年前の春、希望と期待いっぱいで、大和大学の門をくぐったものの一人だ。しかし、「学生とできるだけいっしょに過ごしたい」という教員としての至極まっとうな願いはとうとう聞き入れられずに終わった。学生がいる間はいつも大学にいたい、と訴えても、I学部長は「ノー」を繰り返すばかり。そんな事情を知らない学生からは「先生はいつ行ってもおらへんな」といわれる始末。

 昼休み、近所のコンビニは大和の学生たちで身動きもとれないくらい混雑する。食堂が狭くてメニューも少ないから、みんなここへ来なくてはごはんも食べられない。教授会で「食堂を充実してください」と先生がたが訴えた。やがて学長名で回答があった。「もうじき近所に商業施設ができるから、それまで待て」というものだった。

 学長といわれている人とはとうとう口をきくこともなく、去ることになる。テレビには出るらしいが、自分の大学に来ていても、教員の前に姿を現すことはない。教授会への出席要請にも拒否権を発動しっぱなし。学生の実情をどのように考えているのだろう。食育については?コンビニで大和の学生たちがどんなものを買っているのか、興味がないのだろうか。身体をつくりエネルギーを充足するための基礎基本である大事な食事を、自前ではなくアウトソーシングするという考えにゾットしないではいられない。

 図書館は中学や高校なみの広さしかない。冊数も内容も寂しい限り。同僚の先生たちは、たくさんの本を寄贈されているが、図書館長でもある上の学長という人からは、御礼のひとこともなかった。近隣には、図書館では充実ぶりで名を知られる関西大学がある。「関西大学と連携し、大和の学生が関西大学の図書館を自由に利用できるように取り計らってあげてください」と何度もお願いした。I学部長はそれを学長なる人物に伝えていないのだろうか。

 ある日、学生が少し深刻な悩みの相談にやってきた。ゆっくり話を聞いてあげたい。でも、研究室とよばれるところは、パーティションのようなもので区切られているだけだから話し声は筒抜けでとてもそこでは話をきけない。あちこち学内を探して歩いたが、結局、落ち着いて話をきけるところは、見つからなかった。

 朝一番の授業では遅刻したり、眠たそうな顔の学生がたくさん見受けられる。きいてみると「今朝4時までバイトしていました」といった返事が返ってくる。「家に帰るともう起きられないからそのまま来ました」という。学費を稼ぐために必死でアルバイトに精を出している。高い学費を納めるために、学生が、保証人さんたちがどんな思いで働いていらっしゃることだろう。なのに、授業で必要なハンドアウトを作成するためのコピー機すら置いてくれない。新聞には馬鹿でかい広告を年に何度も載せている。聞くところによると大体あの大きさの広告だと2千万円かかるらしい。それを四大紙に年に数回も出せる、そのお金の出どころは???梅田のところにあるあの馬鹿でかい広告も相当かかっているだろう。だから、メディアも報道を控えているのだろうか。

 大和大学に来たら、一階の事務所で驚くはずだ。女性の事務員はお揃いのユニホームを着せられている。いまどき制服、それも女性だけ。女性だけが特別というのは、学生にも適用されている。女子に限って、大学指定のスーツを入学時に買わなくてはならない。ちなみに、女性事務員さんのことを、件のI学部長は、「女の子たち」とよぶ。この人権意識、感覚。性差がまるで当然のようにあるがごとくの雰囲気がこうして毎日いたるところで醸成されていく。女性の教員が大学院での研究を願い出たら、「授業に専念してください」と言ったその口で、男性教員の大学院通学は許可できるのがI学部長。女の子は絶対やめておくのがいいね。

 大学って24時間、学生たちの息遣いがするようなところだと思ってきた。同様に先生もいつでもいるっていう雰囲気が大事。教育って、授業だけでできるものではない。大和大学は、テストや事務手続きには土曜日などに平気で学生たちを呼び出すが、一方、学校に「自由にいつでもいていいんだよ」といったメッセージはついぞ発しられなかった。

 だいたい先生たちの研究室もまともにないのだから学生もいくところがない。「どこにもない大学をつくる」って学長は言う。本当にこんな大学はどこにもありません。お願いだから、学生のことを考えてあげてください。どなたかの名誉(勲章がほしいらしい)とかお金儲けのために大学経営をするのはいかがなものでしょう。アリバイ的な教育しかできず、学部長は学生ではなく、学長ばかりみているような組織で教育とかいわないでください。これ以上犠牲者を出さないでください。
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